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タイトルの改変が……できないです……
元ネタはそのまま『ならずもの』

・何らかの形でルーミアを出す。
・結末などが改変されることがある。
・基本的にグリムのお話に沿ったものである。
・能力などの使用を、都合の良いように禁止する。


配役
オンドリ:魔理沙
メンドリ:霊夢
カモ:リグル
とめ針:橙
ぬい針:ルーミア
宿屋の亭主:ミスティア


 魔理沙が霊夢に言いました。
「いよいよ、秋の味覚が成るところだ。一緒に山に行かないか?」
 霊夢は答えます。
「いいわよ。掃除が終わるまで、お茶でも飲んで待ってて」
 それから、二人はそろって、山に出かけました。天気もよく、収穫もよかったので、二
人は夕方まで山にいました。
 ところで、二人は持ちきれない分を食べすぎたせいなのか、それとも、ただ単に面倒く
さいだけなのか、そいつはどちらともわかりませんが、とにかく、歩いて帰るのなんか面
倒くさくなりました。
「だるいわ」「帰らないと掃除ができなくなるぜ?」「帰りたく、なくなるわ」
 そこで、魔理沙はしかたなく、箒と食い散らかした殻で、小さい車をこしらえました。
 さて、車ができあがると、霊夢は我先にと箒にまたがり、魔理沙にいったもんです。
「引っ張ってくれるなんて、魔理沙のやさしさが怖いわ」
「それは確かに、ありがたい話だぜ」と、魔理沙は言いました。「でも、私は、引っ張る
ぐらいなら歩いて帰るな。その箒は、私のものだぜ。誰かを乗せるのはいいが、自分で
引っ張るなんて、ごめんだ」
 いつもの調子で、口喧嘩していると、リグルがちょっとちょっととわめきたてて、やっ
てきました。
「こんなところで、口喧嘩するなんて! 誰がこの山に入っていいって言った? すぐに
追い出してやるわ!」
 霊夢も魔理沙も、あんたもこの山の住人じゃないだろ……、とツッコミを入れながら、
ほくそ笑みまました。すると、霊夢と魔理沙は、リグルを叩きのめした。
リグルは「ひぇぇ」と降参したので、車を引っ張るように命令できました。
 霊夢は車の後ろ側へ、魔理沙は箒の先端に座り、リグルを突っ走らせました。
「走らないと、尻が焦げるぜ? さあ突っ走れ!」
 目に涙を浮かべながらリグルが言います。
「蟲に引っ張らせた方がいいのに!」
 こうしてしばらく走ったころ、歩いている人影が二つ、見えてきました。橙とルーミア
です。この人影は、「止まってー! と、止まれー!」と、止まらない車に向かって、必
死で呼び止めて、こう言いました。
「もうすぐ真っ暗になるよ。そしたら、歩きにくくなるわー。それに、道はこんなにどろ
どろ、服が汚れちゃう。だから、ちょっと乗せてくれないかしら」
 車には少し余裕があったので、魔理沙は、二人を乗せてやりました。ただし、収穫物の
袋が倒れないように、安定して支えるようにと、約束をさせました。
「重いよ……」「蟻でももっと頑張るぜ?」
 こうして、夜も遅くなったころ、一軒の八目鰻屋を見つけました。みんなは夜の旅が、
もういやになっていましたし、それに、リグルも疲れ果てて、左に右へとよたよたしてい
ましたので、みんなは、ここで飲み明かすことにしました。
 はじめのうち、屋台の店主ミスティアは、追い返そうと、足りない頭で断り文句をちん
ちんとならべました。というのも、タチの悪そうな客だなと、思ったからです。でも、み
んなは、お払い棒をあげるとか、八卦炉をあげるとか、身近な日用品をあげるとか、うま
いことを言ったので、とうとうミスティアも、「まあ、一晩ぐらいは貸切もいいかな」と
言いました。
 これはもう、言うまでもありませんが、大騒ぎです。ミスティアも巻き込んでの、飲め
や歌えやの、どんちゃんさわぎになりました。
 そして、あくる朝はやく、あたりはまだ薄暗く、みんながまだ酔いつぶれてるうちに、
霊夢は魔理沙を起こすと、残ってた鰻も酒も食べつくし、串をミスティアが起きると刺さ
るように置きました。
 それから、二人は、まだ眠っている橙のところに行くと、ミスティアの足元に置きまし
た。ルーミアの方は、ミスティアに闇がかかるように座らせると、顔を見合わせて笑い、
文字どおり飛んで帰りました。
 リグルの方は、飛んで帰る二人に気づき、解放されたとばかりに、こちらも飛んで帰り
ました。
 それから二、三時間たったころ、ミスティアはやっと目が覚めました。しかし、辺りが
真っ暗で、何も見えません。「私が鳥目? そんなばかな!」と、勢い立ち上がると、頭
に串が刺さりました。しかも、足元の橙を蹴り飛ばしてしまい、橙は飛び起きて、ミス
ティアを引っかき、逃げ帰りました。その争いを聞いて、起きたルーミアも、闇を展開さ
せて、ふよふよとどこかへ行ってしまいました。
「痛い……そういえば、あの二人がいないわ!」
 さあ、ミスティアはかんかんに怒って、周りを見渡せど、あの二人はいません。気づく
と自分しかいないことに気が付きました。
 そこで、ミスティアは、これからは絶対に、あんな紅白や黒白なんかに食わせないぞと、
誓いました。さんざん食い散らかして、お金は払わず、そのうえ、お礼がわりに、ひどい
いたずらをするのですからね。
 でも、三日も後には、ミスティアはすっかり誓いなんて、忘れてしまいました。
 鳥なんて、こんなもんですよ。

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