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何番煎じだとか、そんなことは問題じゃない。
元ネタは『ネコとネズミのふたりぐらし』

・何らかの形でルーミアを出す。
・結末などが改変されることがある。
・基本的にグリムのお話に沿ったものである。
・能力などの使用を、都合の良いように禁止する。

配役
ネコ:霊夢
ネズミ:萃香
教会:紫

 巫女と鬼が知り合いました。そして、二人で暮らす事になったら、宴会も酒も付き合っ
て、仲良くしてあげるよ、と巫女はうまいことばかり言いました。鬼もそれを承諾して、
巫女と一つの家に住み、一緒に暮らす事になりました。
 そこで、巫女が言いました。
「ところで、冬の食べ物は用意しておかないと辛いわ。あんたは動き回る訳には行かない
のは分かるわよね? そんなことして里の人にばれて、神社に鬼がいるなんて広まってし
まったら、信仰が下がるわ」
 ということで、ご立派な意見通りにすることになって、酒の入った樽を買いました。し
かし、その樽をどこに置いたらいいのでしょうか。頭を捻った末、巫女が言いました。
「別にうちの蔵に置いてもいいけど……盗人が入るかもしれないわね。それなら、紫に預
かってもらいましょう。誰も住んでいる所を知らないんだから安全ね!」
 こうして、酒樽は紫の手により保管されることになったわけです。
 それから、しばらくしてから、巫女が言いました。
「里で珍しく信仰を持ってる人に、子供が生まれたそうなのよ。それで、その子の祝いに
来てくれってことだから、行ってくるわ。だから、神社のことは、任せたわよ」
「いってらっしゃい」と、鬼が言いました。「それは良いことだね。まあ、おいしいもの
を食べてる時ぐらいは、私のことも思い出して欲しいな」
 夜になると、巫女は酔っ払って帰ってきました。
「お帰りー」鬼が言いました。「今日は一日、ずいぶん楽しかっただろうね」
「もちろんよ~。うまくいったわ!」と、巫女が答えました。
 そこで、鬼が聞きました。
「ところで、子供の名は何て言うんだい?」
「キョウカイ!」と、巫女は春度全開で答えます。
「キョウカイ!」と、鬼は声をはりあげました。「変てこで珍しい名前だねぇ。まるで、
胡散臭い妖怪でも、思い出しそうな名前だよ。幻想郷では、そういう名が普通だったっ
け?」
「こんなの、どってことないわよ!」と、巫女が言いました。
 どこかで「そーなのかー」と、誰かが言った気がしましたが、鬼は納得しました。
 それから、一週間もたたないうちに、巫女は言いました。
「また、神社のこと任してもいいかしら? 他の珍しい人に子が生まれたらしいのよ。何
でも、双子らしくて、いつもより余計に祝わないといけないらしいの」
 気のいい鬼は承諾しました。
 また夜になると、酔っ払った巫女が帰ってきたので、鬼は聞きました。
「今度の双子は、何て名なの?」
「セミ! とデミ!」と、巫女が春度全開で答えます。
「セミにデミ! また、よく分からない名前だねぇ。生まれてこの方、そんな名前、聞い
たこともないよ」
 ところで、また、二週間もたたないうちに、巫女が鬼に言いました。
「いいことは必ず三度あるっていうけど……。実は、また珍しい生誕の祝いに呼ばれたの
よ。今度は普通の子みたいだけど、神社を任せてもいいかしら?」
「キョウカイ! セミ! デミ!」と、鬼は言いました。「次はどんな名前なんだろう
ねぇ。気になってくるよ!」
 すると、巫女は怪訝な顔をして、言いました。
「あんたは神社にこもって、積み木で遊んで、寝ることばかり。外に出ないから、そんな
変なこと言いだすのね。少し考えるべきかしら」
 鬼は、巫女の留守の間に、境内を綺麗に掃除して、家の中もきちんと片付けました。
 居間でお茶を飲みながら、巫女を待っていると、外から巫女の声が聞こえます。「やっ
ぱり全部飲むと、すっきりするわね!」
 すっかり酔っ払っている巫女に、やはり、鬼は子供の名前を尋ねます。
「ふふ……。レイよ」と、巫女が陽気に答えます。
「レイ?」と、鬼が首を傾げます。「今までの名前と比べると普通だね。二度あることは、
三度ないかー」
 鬼は肩を落としていましたが、布団に入ると、さっさと眠ってしまいました。
 これからあとは、もう、巫女が祝いに行くような事は、ありませんでした。
 やがて、冬になり、鬼は酒樽の事を思い出して、言いました。
「さあて、そろそろ酒樽を使う時がきたね。この季節まで我慢して飲む酒は、格別だろ
う」
「そうねぇ」と、巫女が言いました。「あんたには、いい味がするのかもしれないわね」
 紫を呼び出し、二人そろって酒樽を受け取りました。しかし、樽は開いており、中身も
からっぽでした。
「ああ、そうか」と、鬼は言いました。




















紫「飲んじゃったわよ」
萃香「鬼! 悪魔!」
霊夢「鬼はあんただ」
ほらね、世の中ってこんなものですよ。

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